宿題が終わらず困っているときに親ができること
さすがに受験生になると宿題が増えます
小学6年または中学3年になると、あきらかに前年までと比べて宿題の量が大幅に増えます。日夜「宿題が終わらない」と悩んでいる受験生も多いことと思います。
受験本番の年なのだから当たり前であって、あらかじめ予想してはいたものの、いざそのときを迎えてみると、我が家でも親子ともども大量の宿題に振り回されているといった状況が続いています。
まして、今年は新型コロナウイルスの年。学校も、良かれと思ってなのか、宿題が盛りだくさんです。
「たくさん勉強してもらえるからよい」と単純に喜ぶわけにはいきません。
- 期日までに終わらない
- 終わらせることを優先し、内容が身につかない
うまく「こなして」いかないと、いたずらに無駄な時間だけが経過してしまいます。
子供なりに一生懸命です
一般的に考えられる解決方法として「親が宿題をコントールしてあげること」が提案されます。おそらく正しいことなのでしょうが、実際にやるとなると、これがなかなか難しいのです。
子供のクラスメイトの中には、宿題を忘れ、先生に怒られても平気な子もいるようですが、それを横目で見ている小心者の我が子は「あの矛先がこちらに向けられたら、たまったものではない・・・」と感じているようで、何としても宿題をやり遂げようとしています(いささか後ろ向きな動機ですが、ひとまず、そこは良しとします)。
しかし、その危機感をもってしても宿題が終わらないことがあったり、終わったときには午前0時を回っていたりといった事態が生じるようになってきました。
同じような悩みを抱える家庭は少なくないのではないでしょうか。
物理的に減らしてもらう方法
親として「これ以上は無理かもしれない」と思ったら、塾の先生に直接お願いして物理的に宿題などを減らしてもらうのも一つの手段です。
高校受験を控えた中学生の娘に関しては、塾の先生に相談し、思い切ってクラスを変更してもらいました。当初は「カリキュラムの一部を間引きして様子を見てみましょう」と個別の配慮をしてもらっていたのですが、それでも学校と塾の両立に苦しむ状況が続いていたため、「クラス変更」をお願いして課題の量と質を下げてもらいました。
高校受験では「内申書」が大きく影響するため、学校の課題もおろそかにできない点が、かわいそうなところです。本人自ら塾に働きかけるのは難しいことなので、手遅れになる前に親が塾などの関係先に相談したほうがいいです。
その結果、以前に比べれば、だいぶ落ち着いて勉強に取り組めているように見えます。
細切れにしてハードルを下げる
「どれだけ頑張っても無理だ」という場合と、「もっと効率的にやれば終わるのでは?」という場合の見極めも必要です。
小学6年の息子の場合は「やり方次第でもっと効率的に終わるのではないか」と思えるところもあり、いま心がけているのは、「課題を細切れにすること」です。
ずっと同じ教科をやっていると飽きてしまい、本人はそのつもりはなくても集中力が落ち、ペースが落ちてしまうようにも見受けられます。
そこで、進捗管理が面倒になるのですが、「一つの教科に没頭し過ぎないこと」「次の教科に着手する際の心のハードルを下げること」を目的として、課題を細切れにして短いサイクルで回すように心がけています。
もちろん、気分がノッて集中しているときに途切れさせるのはもったいないので、そこは様子を見ながらケースバイケースです。
他にもいろいろ工夫できる点はあると思いますが、立ち止まって考える時間も余裕もありませんので、走りながらいろいろ試していくしかなさそうです。