志望校を附属校にするか、進学校にするか
志望校を選択するにあたっての検討テーマ
志望校を検討するにあたっては、「男女別学か共学か」、「附属校か進学校か」という区分け、テーマで最初は悩むことになろうかと思います。
「大学附属であることを優先し、別学・共学はこだわらない」という家庭もあるでしょうし、「いわゆる御三家などの男女別学の伝統校を志望する」という家庭もあるでしょう。
中学を受験する息子については、当初から「共学」への意志が強いため、「別学・共学」であまり悩むことはありませんでした。「男しかいない教室」というのが、どうにもイメージできないらしいのです。「女性の目を気にしなくていい」という男子校のメリットは彼にとって魅力的ではなく、「なるべく現実の社会と同じ男女構成で学校生活を送りたい」のだそうです。
「男女別学」にも魅力的な学校が多いため、親としては「男女別学」も選択肢に含めてほしいという思いはありますが、この点は本人が頑なであるため仕方ありません。一方、「附属校・進学校」の選択については、それほどのこだわりは今のところみられません。
高校を受験する娘については、反対に「別学・共学」に対するこだわりはあまりみられず、それよりも、大学受験を回避することを想定してか、日に日に「附属校」への志向が強くなっている様子がうかがえます。
このように姉弟でも、学校を選ぶ優先順位は異なります。いずれにせよ、入学するのは親ではなく子供なので、彼らの意志はできる限り尊重しようと思っています。
親は「附属校・進学校」の選択に高い関心
私としては、どちらかと言えば「別学・共学」より「附属校・進学校」の選択に関心があります。6年間あるいは3年間の学校生活も大切ですが、親としてはその先の「大学進学」に意識が向いているからだと思います。
二人が塾に入ったばかりのころは、「大学附属に行ってくれれば、その後、子供の受験のことで悩むこともない」という期待から、「どこかの大学附属校に合格してくれれば有難い」という考えでした。
言わずもがな「附属校・進学校」の選択は、例外はあれど「大学受験をするか否か」という選択になります。
無理もないことですが、入塾当時の子供たちは、大学受験のことなどまだ想像できていませんでしたので、機会があるたびに気になる附属校をいくつか彼らに紹介していたように思います。
そうこうしているうちに、彼らも大学受験のこと、職業選択のことをイメージして、自分でもいろいろな情報を調べはじめます。
子供たちがそれぞれ志望する理由
さすがに中学生の娘は、すぐにやってくる大学入試を身近なこととして感じるようになってきており、附属校への進学に気持ちが動いているようです。すでに入学したい大学、そこで学びたい科目があるようなので、そうであれば、高校入試の段階からその附属校にチャレンジするのも悪くない選択だと思っています。
もちろん、高校を卒業するまでの間に気持ちが変わる可能性もありますが、私はそれでもいいと思っています。
一方、小学生の息子はというと、学校見学の際に感じたようですが、進学校に比べて附属校は、生徒がとても垢抜けて見えるようで、少し腰が引けてしまうところもあるようです。確かに大人の私から見ても、先入観があるかもしれないのですが、同じように感じました。
洗練や華やかさよりも、素朴であっても落ち着いて学校生活を送れるほうが、彼には魅力的にみえるようです。そして、実際に学校を訪問して感じた「印象」「感覚」で志望校を選択するのは、あながち間違っていない、正しい方法ではないかと思います。
どちらでもいいので合格してほしい
高校受験の娘も、中学受験の息子も、附属校と進学校のどちらも併願先として受験することになりそうですが、この期に及んでは「どちらでもいいので合格してほしい」というのが私の偽らざる想いです。
合否は、本人の努力の成果もありますが、最後はその学校との「ご縁」だと思っています。だから、附属校であれ進学校であれ、受験をするからにはその学校に入学した後のことをあらかじめしっかりとイメージしておきたいものです。