競争の激しい中学受験を幼い我が子と一緒に乗り切るために

2020年8月21日

中学受験に比べて制度が多彩な高校受験

昨日、「思春期に高校を受験を迎える大変さ」について、このブログに書いたばかりですが、受験そのものの準備にかかる労力としては、「中学受験の方が大変だ」というのが、ダブル受験の子供を抱える親として、率直に感じるところです。

高校受験は、学校の成績や課外活動の成果といった「内申書」の影響を多分に受け、また、「一般入試」のほかにも、「単願」「推薦」「併願優遇」といった制度がいろいろと用意されています。合否を決める要素が当日の試験以外にもあるということです。

合格できなければ地元の公立中学に進学すればいい「中学受験」に比べると、「高校受験」では、義務教育が終わってしまうこともあり、入学先を確保するための措置が充実していると言えます。

中学受験はシンプルな制度

一方、中学受験は、基本的に当日の試験結果次第であり、制度として非常にシンプルです。

塾としても、当日の一発勝負である中学受験の合否の結果は、ダイレクトに自分たちの能力をあらわし、評価に結びつくことにもなります。

中学受験は、高校受験に比べて全体の人数、パイは小さいものの、競争率が高いこともあってか、保護者面談、志望校の相談・絞り込みなど、塾の動きを見ても中学受験の方が仕掛けは早い気がします。カリキュラムについても、同じ塾に通う中学3年の姉が「かわいそうに」とつぶやくほどです。

覚悟をもった小学生同士の競争

当の受験生は、まだ遊びたい盛りの小学生です。遊ぶのを我慢し、毎日重たいカバンを小さな背中に背負って塾に通うのですから、それだけでも大したものです。

本来あれば、義務教育なので地元の中学校に通ってもいいところ、あえて受験をする「覚悟」ができているのですから、競争も厳しくなるわけです。

たとえ成果がすぐに出なくても、それにめげることなく本番までの長い道のり、コツコツと勉強をし続けるのです。中学生ならいざ知らず、10歳~12歳の幼い小学生にそれを強いるのですから、中学受験は大変です。

一緒にマラソンを走るかのように

「受験したい」という本人の意向もあるとは思いますが、そこは幼い子供ですから「親の期待に応えたい」という気持ちが強いモチベーションとなっているのは確かだと思います。

だからこそ、親としては子供の自立を促しながらも、「塾の送り迎え、宿題の丸つけ、不正解だった問題の解説、志望校の見学など」、面倒くさがらず可能な範囲で時間を割くように努めたいものです。

例えとして適切ではないかもしれませんが、中学受験の親の関与は、付かず離れず「ブラインドマラソンの伴走者」のイメージなのかもしれません。

受験

Posted by Eisuke